MS1030
Fast Fourier Transform

MS1030
MS1030 は、IEEE802.11n 等の高速ASIC アプリケーションに最適な64 または128 ポイントのパラレルFFT で、順FFT と逆FFT の切り替えが可能です。弊社独自の圧縮技術であるSpinor®により、他に類を見ないほどの低レイテンシと小面積を実現しています。
貴社要求仕様に基づいた設計変更業務も承ります。
・順FFT と逆FFT の切り替え可能
・64 ポイントと128 ポイントの切り替え可能
・出力データ順を任意に指定可能
・FFT フレームの連続処理可能 (詳細については、下記の表1を参照)
・入力語長12 ビット、出力語長12 ビット
・動作周波数: 80MHz
・スループット:1ポイント/クロック
・量子化ビット数: 入出力ともに12 ビット固定小数点のX12Q8 フォーマット
   (ただし、絶対値が最大の負の値(100000000000)は使われない。もし、100000000000 が入力された
  場合は、100000000001 に変換して処理する。)
・正規化係数は、64 ポイントFFT 時は1/8、128 ポイントFFT 時は128-1/2
・サンプルレート: 入出力ともに1 クロックあたり1ポイント
・レイテンシ: (レイテンシの定義: 最初の入力時から最初の出力時までにカウントされるクロック数)
          135 クロック(128 ポイントFFT 時)、71 クロック(64 ポイントFFT 時)
・提供形態: Verilog ソースコード (図2のように論理合成確認済み)、テストベンチ、テストベクタ
128 ポイントから64 ポイントへの切り替え時以外は連続処理が可能です。
下記に、複数のFFT を処理する場合に要するクロック数(待ちクロック数)を示します。

表1 複数のFFT を処理する場合に要するクロック数

図1 ブロック図
回路規模は遅延制限値により、図2のように異なります。貴社要求仕様に応じて選択可能です。
レイテンシは、 7クロック 。 非常に小さくなっております。(ただし、論理限界128クロックを除きます)

● 環境
Synopsys社Design Compiler
Version: A-2007.12-SP2
Library: ARTISAN TSMC 90nm Gen.
● 論理合成条件
1.遅延制限(図2)
2.最大ファンアウト制限値: なし
3.ゼロワイヤーロード
4.動作環境条件: Slow


                       図2 回路規模と遅延

注1) 図2のゲート数は、2 入力NAND換算の個数を表しています。